Arch Linux インストール (1)

インストールメディアを起動
ここから、Arch Linux のインストール作業に入ります。

最初にインストールする際は、実際にパソコン上にインストール前に、作業の流れがどういう感じか、また、つまずくポイントがないかの確認のために、まずは VirtualBox などの仮想環境上で試してみてください。

直接パソコン上にインストールする場合は、インストールメディアをセットした状態で再起動し、インストールメディアを起動させます。
VirtualBox での起動方法
>> VirtualBox - ArchWiki

仮想マシンを新規作成後、設定を行います。
基本的にはほぼデフォルトで構いませんが、HDD 容量は 50 GB 以上にしておいたほうが良いです。

以下、新規作成後の設定方法です。

EFI 有効化
「システム → マザーボード → 拡張機能: EFI を有効化 (一部の OS のみ)」 にチェックを入れると、UEFI モードで起動させることができます。
OFF の場合、古い BIOS モードとなります。

実際にインストールするパソコンが UEFI に対応していて、UEFI でインストールしたい場合は、ON にしてください。

BIOS/UEFI は、それぞれでインストール時に処理が異なる部分があるので、実際のパソコン環境に合わせてテストを行いたい場合は、自分の環境に合わせて設定してください。

ISO ファイルをセット
光学ドライブに Arch Linux の ISO ファイルをセットして、直接 CD として起動させます。
設定から、「ストレージ」 でセットします。

  • EFI を有効にした場合、「コントローラー:IDE」 の方にセットすると、最初の起動時に時間がかかります。
    うちの環境では、SATA にセットすると、黒画面での待ち時間が 18 秒くらいで、IDE だと 1 分と少しかかりました。
    この差は結構大きいので、セットするなら SATA の方が良いです。
  • EFI を無効にしている場合、SATA の方にセットすると、起動できません。IDE にセットしてください。

セットする場合は、「コントローラー:IDE」 か 「コントローラー:SATA」 を選択し、「ディスク+」 の左側のアイコンをクリック、「ディスクを選択」 で、Arch Linux の ISO ファイルを選択します。
パソコン上での起動方法
CD/DVD の場合は自動で起動するかもしれませんが、USB メモリの場合は、起動させるデバイスを選択する必要があります (BIOS 設定のブート順にもよります)。

マザーボードによってキーは異なりますが、起動時のロゴ画面で F11F12 キーなどを押すと、ブートメニューが表示され、現在接続されているデバイスのリストから、起動させるデバイスを指定することができます。
ロゴ画面にキーの情報が表示されている場合もあるので、自分のマザーボードで確認してください。

USB メモリの場合、ブートメニューにいくつか選択肢があるかもしれませんが、先頭に UEFI と付いている方は、UEFI モードでブートされます。
UEFI が付いていない方は、古い BIOS モードでブートされます。

マザーボードが UEFI に対応していて、UEFI でインストールしたい場合は、UEFI が付いている方を選択してください。
UEFI に対応していない場合や、あえて BIOS モードでインストールしたい場合は、UEFI が付いていない方を選択します。

(UEFI 対応のマザーボードは 2010 年頃から出始めたので、最近のマザーボードはほぼ UEFI に対応していると思われます)
メディア起動後
インストールメディアの起動後は、Arch Linux のメニューが表示されます。

BIOS モードの場合は、一番上の 「Boot Arch Linux (x86_64)」 を選択します。

UEFI モードの場合は、シンプルな選択画面が表示されるので、そのまま数秒待つか、
一番上の 「Arch Linux archiso x86_64 UEFI USB」 を選択します。

その後、起動処理が行われるので、少し待ちます。
コマンドライン画面が出た後は、キーボードで入力できるようになります。

現在は、メモリ上に一時的に Arch Linux が起動している状態です。

インストールメディア内には、インストールに必要なコマンドなどが入っているので、基本的に Arch Linux をインストールするための環境となりますが、HDD にインストールした Arch Linux が起動できなくなった時などは、ファイルなどを修復したりする環境としても使うことが出来ます。
以降のインストールの流れ
以降は、コマンドライン上で、キーボードでコマンドを入力したり、ファイルを編集したりする作業になります。

インストールの大まかな流れは、以下のようになります。

  • インストール先の HDD/SSD を準備
  • ネットからファイルをダウンロード&インストールして基本環境を構築
  • 構築した Linux のシステムに入って設定を行う
  • インストールした Arch Linux を起動し、自分の環境を構築

この流れの中で、細かい部分の手順は、多少前後しても構いません。

自動で行えるような処理は、Arch Linux のインストールスクリプトがやってくれるので、ユーザーが選択・介入しなければならない部分だけ、手動で行います。
TIPS
コマンドラインで操作を行う上で、覚えておくべきことを記述しています。
コマンドについて
以降、実行するコマンドの横に書いてある 「#」 は、コマンドラインの左側にある 「root@archiso ~ #」 の最後の # だと思ってください。
# 自体は、入力する必要はありません。

# はルート (管理者権限) でログインされていることを示し、
$ は一般ユーザーであることを示します。

# の場合は、管理者権限で実行しなければならないコマンドであるということを意味します。
長いテキストをページ表示する
コマンドのヘルプを表示する際や、コマンドで何かの情報を表示する際、コマンドライン上ではスクロールが行えないので、テキストが最後の方しか見れない場合があります。

その場合は、コマンドの後に 「 | less」 か 「 | more」 を付けてください。
<例> 「ls --help | less」

lessmore コマンドは、テキストをスクロール表示するコマンドです。
| は、左のコマンドで出力された内容を、右のコマンドに渡します。

less の場合、上下キーでスクロール、PageUp/Down でページ移動、q キーで終了します。
more の場合、スペースキーでページを進め、最後まで表示すると自動的に終了します。
再起動について
再起動したい場合は、「reboot」 コマンドを実行してください。

インストール途中の場合は、再起動後、再びインストールメディアを起動して、中断したところからインストール作業を続けることもできます。
インストール前の作業
インストール処理を行う前に、まず、現在の環境を整えます。
キーボードの配列をセット
キーボードの配列は、デフォルトで英語用になっているので、日本語キーボードを使っている場合は、日本語用の配列に設定しないと、正しくキーが入力できません。

※ ここでは、インストールメディアで起動した Arch Linux 上でのキーボード設定を変更するだけなので、インストールメディアを起動した直後に、毎回設定する必要があります。

# loadkeys jp106

日本語キーボードの場合は、「jp106」 となります。
設定後、記号が正しく入力できていれば、成功です。

他の配列を探す
他の配列を使う場合は、「/usr/share/kbd/keymaps」 ディレクトリ以下に各配列の設定ファイルがあるので、ファイル名から必要なものを探して、指定します (拡張子は省略可)。
jp106 の場合、「/usr/share/kbd/keymaps/i386/qwerty/jp106.map.gz」 ファイルとなります。

以下のコマンドで、すべてのファイルの一覧を表示できます。

# ls -R /usr/share/kbd/keymaps | less

上下キーでスクロール、q キーで終了します。
UEFI モードで起動しているか確認
Arch Linux では、UEFI が使える状態の場合、自動で UEFI モードで起動されます。
UEFI モードで起動しているか確かめたい場合は、以下のコマンドを実行します。

# ls /sys/firmware/efi/efivars

UEFI モードの場合は、ファイルがいくつか表示されます。
BIOS モードの場合は、上記のディレクトリが存在しません。
次へ
次は、インストール先の HDD/SSD のパーティショニング&フォーマットを行います。

>> インストール (2)