自作ライブラリ mlk について
- mlk を使用した GUI ソフトウェアに、--help-mlk オプションを付けて実行すると、mlk 共通のオプションを表示できます。
- アプリ実行時に、$ MLK_APPDATADIR=<DIR> <EXE> というような形で、環境変数 MLK_APPDATADIR を指定すると、データファイルのディレクトリ (通常は "../share/<APPNAME>") を、任意の位置に指定することができます。
- mlk で使用されるフォント・アイコンテーマなどは、基本的にデフォルトのものが使われますが、正しく表示できない・変更したいという場合は、az-mlk-style.conf の設定ファイルで指定できます。
設定ファイルは、ご自身で作成する必要があるため、指定ディレクトリにファイルを作成して直接記述するか、『mlk style editor』で編集して保存してください。
az-mlk-style.conf
az-mlk-style.conf が指定の場所に存在すると、アプリ起動時に GUI スタイルが読み込まれます。
az-mlk-style.conf は、以下のいずれかの場所に作成してください。
az-mlk-style.conf は、以下のいずれかの場所に作成してください。
- ~/.config/az-mlk-style.conf
共通のスタイル設定は、このファイルで指定します。 - ~/.config/<APPNAME>/az-mlk-style.conf
アプリごとに設定を変えたい場合は、各アプリの設定ファイルが保存されるディレクトリのトップに、ファイルを置きます。
このファイルは、~/.config/az-mlk-style.conf よりも優先して読み込まれます。
az-mlk-style.conf の中身
直接記述する場合は、以下のような形で記述してください。[style] font=<フォントの指定> icon_theme=<アイコンテーマ名> [color] ...色指定...
アイコンテーマの指定方法
※アプリでアイコンが表示されない場合、明示的にアイコンテーマを指定する必要があります。
az-mlk-style.conf で、icon_theme=<テーマ名> を指定してください。
テーマは、以下のいずれかのディレクトリにインストールされているので、各テーマのトップのディレクトリ名を指定します。
/usr/share/icons/Faenza のテーマを使う場合は、ディレクトリ名 "Faenza" がテーマ名となるので、icon_theme=Faenza と指定してください。
アイコンテーマの指定がない場合は、上記のディレクトリに存在するテーマのうち、最初に見つかったアイコンテーマが使用されます。
アイコンテーマがインストールされていない場合は、ディストリビューションの既存パッケージからインストールするか、上記のディレクトリに手動でインストールしてください。
FreeBSD/macOS の場合は、基本的に /usr/local/share/icons にインストールします。
az-mlk-style.conf で、icon_theme=<テーマ名> を指定してください。
テーマは、以下のいずれかのディレクトリにインストールされているので、各テーマのトップのディレクトリ名を指定します。
/usr/share/icons /usr/local/share/icons ~/.icons ~/.local/share/icons
/usr/share/icons/Faenza のテーマを使う場合は、ディレクトリ名 "Faenza" がテーマ名となるので、icon_theme=Faenza と指定してください。
アイコンテーマの指定がない場合は、上記のディレクトリに存在するテーマのうち、最初に見つかったアイコンテーマが使用されます。
アイコンテーマがインストールされていない場合は、ディストリビューションの既存パッケージからインストールするか、上記のディレクトリに手動でインストールしてください。
FreeBSD/macOS の場合は、基本的に /usr/local/share/icons にインストールします。
フォントの指定方法
GUI のフォントを直接指定したい場合は、以下のように記述してください。
"font=" の後が、フォントを指定する値となります。
NAME=value という形式で複数の値を記述し、それぞれ ';' で区切ります。
[style] font=family=IPAゴシック;style=Regular;size=10;
"font=" の後が、フォントを指定する値となります。
NAME=value という形式で複数の値を記述し、それぞれ ';' で区切ります。
- 文字としての半角スペースは、そのまま記述できます。
" " などで囲む必要はありません。
もし囲むと、" 自体が文字列の一部として扱われます。 - 文字としての ';' が含まれる場合は、'\;' と記述してください。
- 区切りの ';' の前後に余分な空白などは記述しないでください。
- フォントのファミリ名やスタイル名は、$ fc-list (fontconfig のツール) で、一覧を表示できます。
設定できる値
family=[name] | フォントのファミリ名。半角スペースはそのまま記述してください。 |
---|---|
style=[style] | フォントのスタイル名。省略した場合、通常の太さで検索されます。 |
size=[size] | フォントのサイズ。 正の値で pt 単位、負の値で px 単位。 |
file=[filename] | フォントファイルを直接指定する場合のファイルパス |
index=[n] | file でフォントファイルを指定して、それが ttc/otc である場合、使用するフォントのインデックス番号。 デフォルトで 0。 |
dpi=[n] | フォントサイズが pt 単位の場合の DPI 値 |
以下、family でフォントを指定した場合、デフォルト値は fontconfig で設定された値です | |
embeddedbitmap=[0 or 1] | 0 = 埋め込みビットマップを使用しない (常にアウトラインデータを使う)。 0 以外 = 使用する。 |
hinting=[n] | ヒンティングのタイプ。 0=none, 1=slight, 2=medium, 3=full |
rendering=[n] | 描画タイプ。 0=mono, 1=grayscale, 2=LCD(RGB), 3=LCD(BGR), 4=LCD(RGB-V), 5=LCD(BGR-V) |
lcdfilter=[n] | LCD 描画時、LCD フィルターのタイプ。 1 がデフォルト。 0=none, 1=default, 2=light |
autohint=[0 or 1] | 0 で、FreeType による自動ヒンティングを使用しない |